2015年05月07日

たくさんの人から

長男ケンは、公立の小学校を卒業後、
カトリック系の私立男子校に入学した。

私も子供たちもカトリック教徒ではないけれど、
その学校はどんな宗教でも受け入れるということで、
他の私立に比べると授業料も高くないし、と、
私はケンを連れてその学校を視察に行った。

そこで、ケンが「ぼくはこの学校がいい!」と
一発で決めてしまった理由は、
ただ単に教室にエアコンがついているから、という
たったそれだけのことだった。

そしてこの学校に通い始めるとケンは
「カフェテリアのランチもおいしい!」と
この学校を選んだことに満足気だった。

卒業前には、「リトリート」と呼ばれる修養会があり、
ケンたちは2泊か3泊の合宿に出かけた。

そのリトリートの前に、担任の先生から連絡を受け、
私たちはケンへの手紙を書くことになった。
ジュニアやサシャやヒロヨちゃんや、
ボーのお母さんにもお願いして書いてもらった。

その手紙には、とにかく「ケンの良いところ」だけを
書いてほしいと先生は仰った。

アドバイスも、がんばってほしいことも、
ほんの少しの短所も失敗談も書かない。

ただただ、ケンの良いところを褒め、
私たちがケンを愛している理由、
私たちがケンを誇りに思う理由、
私たちがケンと一緒にいたい理由を書く。

そうしてみんなでケンを褒めまくったたくさんの手紙を、
ケンはリトリート最後の夜に部屋で読んだそうだ。

先生から渡された手紙の束に、男の子たちはみんな驚き、
ひとつひとつの手紙を読んで号泣し、
自分たちの存在に、少なからず意味を見いだした。

そして、リトリートから帰って来た生徒と家族が集まった夜、
生徒たちひとりひとりが、壇上でリトリートの感想を述べた。
みんな泣きながら、家族への愛と感謝の気持ちを語った。
ケンも泣きながら私たちに手紙のお礼を言い、
それを聞く私とジュニアも涙を流した。

子供は、いくつになっても親に褒められたいもの。
愛しているなら、誇りに思っているなら、
感謝しているなら、口に出して伝えた方が絶対にいい。

私はケンの学校が、あの手紙を書かせてくれたことに
今でも心から感謝している。
あのリトリートがなかったら、
私はもしかしたらそんな手紙、
一生書くことなく終わったかもしれない。

ティーンエイジャーの男の子は特に、
女の子ほど口数も多くないし、
親もテレくさくて、褒めまくるなんてことは
めったにできないのではないかと思う。

あの手紙を書く機会があったおかげで、
私は子供を褒めることの大切さを改めて感じたし、
家族の絆がさらに強くなったような気がする。

卒業式で、たくさんの人から
顔が埋もれてしまうほどのレイをいただき
本当にうれしそうに笑うケンを見て、
この学校に行かせて良かったなあ…と、私は思った。
posted by uryest at 15:53| Comment(1) | 日記 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。
我が子を褒めることって大事なんですね。ミッション系関係なく、イエスキリストが褒める人(ルカ22:28)だったんで見習っているということでしょうか?
Posted by at 2017年07月09日 11:40
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